" セブンサムライ
"が立ち上げた「ISO」が目指す
インプラントのインターナショナルとは?
歯科のスタディグループは全国にたくさんあり、規模の大小にかかわらず、そのコンセプトも多種多様です。今回ご登場いただくのは、インプラントに特化したスタディグループ[ISO]です。発足の経緯や目的、活動内容などについて代表を務める鈴木仙一先生(神奈川県開業)にご紹介いただきます。
■ ISO(
INTERNATIONAL SOCIETY OF OSSEOINTEGRATION )とは?
この名称の名付け親は、UCLAインプラントセンター主任のDr.Peter.K.Moy教授です。その名称からもわかるように、私たちのスタディグループは単純にインプラントを勉強するための集団です。スタディグループの特徴は下記の通りです。
@インプラントの種類の垣根を越えて、フリーディスカッションが行える雰囲気の会である。
A会員同士のレベルアップのため、GBR、サイナスリフト軟組織手術等の手術のサポートおよび互いの手術見学を随時行う。
B初心者への徹底的な実践的なトレーニングを行う。
C年に数回、Dr.Peter.K.Moy教授を中心に海外の著名な講師の招待講演会および海外研修を行っている。現在は年2回のロサンジェルスでのインプラント研修会への参加と、年1回の海外の講師招聘による講演会を行っている。
D著名な先生と直接交流を図ることにより、詳細な手術方法を学び、その適応の是非に関して自分たちの目で見てエビデンスを再認識する。
■ ISOの設立までの経緯は?
当時、保母須弥也先生が主催する国際デンタルアカデミー(IDA)の第46期生(1995〜1996)だった青木 俊明氏、五十嵐 一氏、脇田 雅文氏、鈴木 仙一(筆者)の4名は、それぞれインプラントを勉強するためにアメリカを中心に海外で研鑽を積んでいました。そのうち4名が一緒に行動するようになり、その後、白鳥 清人氏、福岡 幸伸氏、松川 眞敏氏が加わり、結果的に7名がDr.Peter.K.Moy教授と直接コンタクトを取ることになりました。その過程でDr.Peter.K.Moy教授から、私たちが黒澤作品の映画「SEVEN SAMURAI」の侍のような精神をもっている日本人だということで「SEVEN SAMURAI」と呼ばれるようになりました。当初7名でスタートしたスタディクラブも、現在では30数名の規模に拡大し、Dr.Peter.K.Moy教授から世界的に飛躍してほしいとの想いから、現在の「ISO」の名称を頂いたわけです。
現在では、九州大学歯学部臨床教授の森本 啓三氏を顧問に迎え、Dr.Peter.K.Moy教授のもとで2年の研修を積まれた実践的なインプラントの理解者である宇野澤 秀樹氏が加わったことで、Dr.Peter.K.moy教授と連絡が密に取れるようになり、私たちを定期的にアメリカの研修会へと導いてくれるようになりました。
■ 現在の活動状況は?
個々の会員のレベルアップのため、手術見学や手術のサポートを常に行っています。対外的な学会の会員発表の場としては、日本口腔インプラント学会や日本顎咬合学会、WCOI、OJ(OSSEOINTEGRATION STUDY CLUB OF JAPAN)などがあります。とくに、2005年2月に行われたOJミッドウィンターミーティングでは当ISO会員の五十嵐 一氏(京都府開業)、雨宮 啓氏(静岡県勤務)が発表され、高い評価を得ました。
5月22日(日)には、東京のJAPAN NOBEL本社において当ISO主催(JAPAN NOBEL、ヨシダ協賛)によるDr.Peter.K.Moy教授のの講演会が予定されています。今後のインプラント治療の展望において非常に参考になると思いますので、読者の皆様の参加をお待ちしております。また、今秋にはDr.Peter.K.Moy教授のプライベートオフィスに赴き、本場アメリカでしか味わえない環境のなかでの手術見学およびDr.Peter.K.Moy教授との活発なディスカッションを行う予定です。
■ これからのISOの展開は?
今後ISOでは、これまでの活動に加えて以下の活動を行いたいと考えています。
@インプラントの初心者やインプラントの技術習得・患者への施術を諦めていた先生方に、治療術式の実施指導をとおして施術に対する自信を与える。
A患者へのインフォームド・コンセントのプレゼンテーションを含め、互助協力を行うスタディークラブでもありたい。実際、ISO会員は飛躍的にインプラントの症例数を増やし、会員の協力によって施術の成功を成し遂げている。
BISOでは英会話や英文抄録の輪読会を行っており、今後も積極的に取り組んでいく。つまり、英語も歯科治療のツールとして考え、その壁を越えることによってコミュニケーションの円滑化を図っていきたい。将来的には、海外での発表を含め、世界的に通用するスタディークラブを目指す。
CISOのコンセプトは本物を見ること。風説のみに頼らず、直接現地に赴いて自分達の目で術式を実際に見たり、海外論文の執筆者に直接会って質問して確認することが重要だと考えている。
ISOに対してDr.Peter.K.Moy教授が期待することは、国際的に通用するクラブへと変貌することだと私たちは考えています。現在ISOでは会費制にはなっておりません。研修ごとに必要な経費を人数割りして参加者が自己負担しています。これまでのスタディークラブでは、優秀で著名な代表者がいて、その指示にしたがって全員が行動するものがほとんどでした。しかし、ISOではこれを廃し、横のつながりを密にすることによって、技術・能力を全会員に等しく拡散させようとしています。これにより、会員相互が意思の疎通を図り、友好的な雰囲気でインプラントのスキルアップができることを目指しています。
そのため、今後はこれまで以上に各地に核となる支部歯科医院を増やせる環境を整備し、会員相互の交流を図っていきたいと思っています。現時点では、水が高いところから低いところに流れるがごとく、アメリカの技術習得を中心に研鑽を積んでいます。しかし、今後は私たち日本人が欧米に情報を発信するような立場になることを目指したいと思っています。夢のような話かもしれませんが、これが私たちの目指すインプラントにおけるインターナショナルだと思っています。
純粋にインプラントを学びたい先生方、ISOの活動に興味のある先生方は、下記の連絡先にアクセスしてみてください。
デンタルフロンティアQA31号より |